プログラマになって、6年と8カ月。
「いいものを作りたい」
この職業についてから、ずっとそう思っていたのだけど、最近はそうじゃなくて、
「いいものを作って、それをたくさんの人に使ってもらって、それに満足してもらって、お金を稼ぎたい」
って思うようになった。
「いい物をつくれば自然と売れる」
そんなわけがない。
どうすればたくさんの人に使ってもらえるのか、勉強し始めた。
- 作者: アル・ライズ,ジャック・トラウト,フィリップ・コトラー(序文),川上純子
- 出版社/メーカー: 海と月社
- 発売日: 2008/04/14
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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まず読んだのはこの本。「RUNNING LEAN 実践リーンスタートアップ」で知った。マーケティングの古典的な本らしい。
ライバルとの対比とか、業界リーダーのプロダクトとか、長期的なスパンとか、穴を見つけろ、とか面白いことがいろいろあった。
この本で繰り返し出てきて、そして大切だと思ったこと、それは「プロダクトのポジションを消費者の立場から考える」ということ。
頑張って作って、想いをこめて作って、最新の技術を駆使して作って、時間をかけて作って。
でもそれは消費者からは関係ないプロダクトが消費者からどう見えるのか、そしてそのプロダクトがどういうポジションなのか、どうしてそれに興味を持ってくれて、どうして使ってくれるのか。
作り手である僕たちは、ついつい自分たちの都合のいいようにそのプロダクトを見てしまう。こういう風に消費者が見てくれるだろうと妄想してしまう。
本当にそうだろうか。
この本はかなり古い本らしい。ウェブの話は全くない。業界の様相も大きく様変わりしている。そして、日本人にはなじみのない会社名が多く並ぶ。(新版の日本語の翻訳は2008年。けれどオリジナルはもっともっと古い。)
ただ、「プロダクトのポジションを消費者の立場から考える」は、時代や国が違っても、変わらないと思う。これ以外にも、時代が変わっても
作るのは楽しい。けれど作ったプロダクトを使ってもらったり遊んでもらえたりするのは、もっと嬉しいしもっと楽しい。
作ったものを、たくさんの人に届けられるように、いろいろ工夫していこう。
ちなみに学生時代のサッカー部でのポジションは、ベンチ。