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『理系のための文章教室 〜もう「読みにくい」とは言わせない!〜』を読んだ

『理系のための文章教室 〜もう「読みにくい」とは言わせない! 〜』を読んだ読書メモです。

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本書は、工業高専・工業系の大学出身で、ライトノベルも出版されている藍月 要先生による新書です。出版は星海社新書です。 藍月先生が技術書典で頒布されていた「エンジニアのための日本語文章テクニック 〜明日から「読みやすいね」と言われよう!〜」がとてもよかったので、本書も予約して購入しました。


感想その1

非常に短い時間で集中しスラスラ読めて良かった

3時間くらいで読めた気がします。

買われても積読されたら意味がないので、きちんと読まれる本にするために薄めにした、という感じの藍月先生の狙いもあったようです。(後書きに書かれていました)

とってもよかったです。


感想その2

「理解しやすい文章」への改善テクニックが、簡潔にわかりやすく書かれていてよかった

テクニックは例えば

  • 長すぎる文を句点・句読点で区切る
  • 漢字を適切にひらがなにする
  • 能動隊・受動態の使い方
  • 文の主体など

でした。他にも上級者向けの内容などもありました。それぞれ非常に納得ができ、わかりやすいものでした。


感想その3

「理解しやすい」への考え方が変わってよかった

本書18P・19ページにはこうあります。

文章には、大きく分けてふたつの種類があります。

・誤解される可能性を過度に恐れず、まずは一人でも多くの人に理解や共感されることを目指すもの

と、

・たとえ理解できる人が少なくとも、絶対に誰にも誤解されないことを目指すもの

です。

理系のための文章教室 〜もう「読みにくい」とは言わせない! 〜 藍月 要 星海社新書 18P・19ページより

さて、私のようなそこそこ情報発信をするプログラマーの場合、どちらも大事になってきます。 ツイッターの場合字数制限などもありますし、嘘は書かないけれど、誤解を受けてしまう可能性があることも書きます。 初学者向けのブログの場合、「正確には違うけれど〇〇のようなもの」という書き方もします。 一方で仕様書などの場合、誤解されない文章を書くべきです。

実は大学時代に怒られて「誤解されるかもしれない説明」に対して、ある種の恐怖心をいただいていました。「誤解されちゃ、だめなんだー」って。

ただ、ツイッターやブログですでに使いまくってしまっているんですよね。「「誤解されるかもしれない説明」

本書を読んで、「時には誤解されるかもしれないけれど、一人でも多くの人に自分の考えを伝えるために、わかりやすい文章を書く」ということの大切さを再認識し、恐怖心が和らいだという感じがします。

ただ、もちろん相手を騙したり、わかってないのにわかったフリするのは絶対ダメです。それはやりません。

もちろん、相手に誤解を与えない説明も大切。


ていうか、「理系」だけじゃなく、文章を書く人全員に読めばいいと思う!

特に「誤解される可能性を過度に恐れず、まずは一人でも多くの人に理解や共感されることを目指すもの」と「たとえ理解できる人が少なくとも、絶対に誰にも誤解されないことを目指すもの 」の下りとか。

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