「ゲームの教科書」を読んだ。
- ゲームの教科書
- ちくまプリマー新書
- 2008/12/1
- 馬場 保仁 (著), 山本 貴光 (著)
きっかけは、Unite Tokyo 2018の「Unityのエデュケーション計画と認定試験+あそびのデザイン講座」。このセッションの資料を見て「ゲームってなんだ?」ということが気になってこの本を手に取った。
あまり厚くなくて、さくっと読めた。第一章の「ゲームって何?」という章は面白かった。この章の内容は、10年前の本でも色褪せなていないと思う。
(自分自身がゲーム開発会社に勤めているわけじゃないから、あれだけれども)2008年の本ということで、内容的に古くなってしまっている部分もあると思う。10年も経つとゲームの遊ばれ方も、ゲームの開発環境も様変わりする。携帯ゲーム(ガラケー)という記述はあるけれど、iPhoneやAndroid、VR、ARはない。UnityやUnreal Engineのようなゲームエンジンもない。そしてチャットツールではなくメールを使っていたり、社内ビルド&配布ツールが存在しない雰囲気を感じる。大抵のソーシャルゲームには、「コンテンツ・ゲームアプリをを継続的にアップデートし運用する」というフェーズがあると思うけれど、その記述もやはりない。10年前だしね。
それでも、10年前だとしても、ゲームの開発環境も、ゲームの遊ばれ方も様変わりしたとしても、変わらないものもあるなーと感じた。
例を挙げると、p147の
一番大切なことは、つねに何かを学び続けるという姿勢を持ち続けることだ。
p148の
これは私見に過ぎないけれど、学ぶことや自分にとっての道との遭遇をやめたときがその人のクリエイターとしての限界ではないかと思う。
とか。
それから、第三章の「なにを学んだらよいのか」の基礎編の「論理的な思考」とか「コミュニケーション」とか、「未知との遭遇こそがエネルギー」も良かった。
時代が変わるとちょっと前まで正しかったことが、すぐ正しくなくなる。常に学び続け、常に好きなもの・楽しいものを探していきたい。
参考になる部分や素敵だなって思ったフレーズはあった。けれど、キャリアとか・仕事ぶりとかの章・節は古くなっているから、ほかの人には手放しでは薦めないかも。第一章みたいなやつがもっと読みたい。
読もう読もうとずっと思っていた、「東京トイボックス」。この本で紹介されていたから、ついに買ってしまった。面白かった。