この記事は「Unity アセット真夏のアドベントカレンダー 2017」の2日目の記事です。
1日目は汗人柱さんの「【アドカレ】Dungeon Architect ダンジョン作りを手早く作成するUnityアワード2016優勝作品のチュートリアルを作ってみた」です。
はじめに
2Dのロールプレイングゲーム、アクションゲーム、シミュレーションゲーム。
このようなゲームを作るため、独自タイルマップエディターを作ったことがある人もいるのではないでしょうか。
Unityは、Unity 2017.2(2017年8月1日現在ベータ段階)でTilemapという機能が追加されます。
このTilemapを用いることで、タイルベースのゲームが非常に作りやすくなります。また、自分でタイルを編集する機能を拡張することも可能です。今まで苦労して作ってきた独自タイルマップエディターと同様のものが、非常に作りやすくなるでしょう。
さて、Tilemapが登場するということは、やっぱりTilemapを使ってタイルベースのゲーム、作りたくなりますよね?
ね!?なりますよね!!!?
ところで私のようなプログラマは、タイルベースのゲームを作りたい場合、タイルの画像をどう用意すればいいでしょう?
そう、Unity Asset Storeです!
Unity Asset Storeのカテゴリの一つ「テクスチャ&マテリアル」カテゴリには、「2Dタイルマップ」というサブカテゴリがあります。このサブカテゴリには様々なタイルの画像アセットがあります。
本記事では、私が独断と偏見で選んだTilemapで使ってみたいタイルの画像アセットを紹介します!
2D Mine Tileset
洞窟のアクションゲームが作りたくなる計143種類(READMEには192種って書いているけど?)のスプライトが入ったアセット。
すべて128x128で正規化されていて、とても扱いやすそうです。
黄金などのアイテムや影も含まれています。
PSDが入っているので、PSDを扱えるのであれば編集も可能です!
扱いやすさではピカイチな印象。製品向けにはもちろん、1 week Gamejamとか、Global Game Jamでも活躍しそうです!
retro RPG tileset 01
昔の携帯ゲーム機を彷彿とさせる4色のみで描かれたスプライトのアセット!
テンション上がるという方も多いはず!
作者のhiroさんは、このテイストでキャラクター素材やシューティングゲーム素材、サウンド、ひらがなスプライトフォントもAsset Storeで提供されているので、hiroさん作成のアセットを一式揃えてゲームをつくっても面白そう!
タイルは16x16を中心に、16x32や32x16などのタイルもあります。枚数がめっちゃ多いです!!!
01という名前ですが、02や03はまだないみたいです。(RPG向けではなく、シューティング向けのタイルアセットがあるみたいです。)
2D Pixel Top-Down Dungeon Tileset
2D Pixel Top-Down Dungeon Tileset by Matthias Stuetzer
なんとお値段$10切っています!とてもお安いですね!
さて、このアセットの魅力はタイルだけではなく、数は多くはないですがトーチや罠などのアニメーション用スプライトも含まれていること。
サイズは、トーチが16x32、矢の罠が32x16。それ以外は、タイルとそれ以外はすべて16x16です。
サイズはまぁまぁ揃っているし、種類もある程度は揃えられていて、かつお値段もお手頃なので、とりあえずなにかタイルマップで始めたい!という人にはいいかも!
Top Down Pixel Dungeon Level 1 & 2
Top Down Pixel Dungeon Level 1 Top Down Pixel Dungeon Level 2
by BitGem
同じパブリッシャーさんのアセットを2こまとめて紹介します!
壁や断崖、入り口やトーチなど様々な素敵オブジェクトをもつタイルアセット。
難点は、基本サイズが16x16なのだけれども、32x48や48x48や16x32など変形サイズが多くて、ちょっとタイルマップでは素直には扱えないというところ。
けど、かっこいい!価格も安いし、私は大好きです!!!Tilemapでも工夫して、いい感じに扱いたい!!!
さいごに
Tilemap楽しみですね!
AssetStoreには素敵なアセットがたくさんですね!
「Unity アセット真夏のアドベントカレンダー 2017」の明日、3日目はShowGamesさんの「Unityの素晴らしいパーティクルアセットたち(仮)」です。
おまけ
関連情報とか宣伝とかです。
おまけ1
Unity 2D Experimental Preview版では使えていた、Isometricな(斜めの四角形)タイルと六角形のタイルは残念ながら、Unity 2017.2では使えません。
まずは矩形タイルのTilemap機能のリリースを優先させるみたいです。
参考 : https://forum.unity3d.com/threads/which-unity-2017-2-vs-experimental-preview-4.482276/#post-3139800
私自身、次のアセットのようなIsometricなタイルがとても好きなので、いつか使える日が来るのがとても楽しみです。
おまけ2
Unity道場で、Tilemap Editorのハンズオン「使って覚えるUnityのタイルマップ」が、2017/8/5(土)に開催されるようです。
講師は、ユニティ・テクノロジーズ・ジャパン合同会社の山村達彦さん!
本記事執筆時、まだ参加枠があるみたいなので気になる人は参加してみてはいかがでしょう!
おまけ3
Tilemapは2017年8月1日時点でまだベータ段階です。
残念ながら製品版であるUnity 2017.1で使うことはできません。
そこでTilemapをUnity 2017.1で使えるように、SpriteRender群に変換できるツールを作りました。
TilemapConverterというツールです。興味がある人は使ってみてください。
RyotaMurohoshi/TilemapConverter
おまけ4
コミックマーケット92で、私が所属するコミュニティ日本Androidの会 Unity部が頒布するUnity技術同人誌 Unibook8で、TilemapとTilemapConverterについて書きました。興味がある方はぜひ!
おまけ5
TilemapとTilemapConverterを使ってステージを作ったゲームをつくりました。「スライムハンター」です。
使ったアセットは、「Top Down Pixel Dungeon Level 2」です!